ひなたと きらりの ほしのたび
ひなたは、ふとんの中で目をぱちりとあけたまま、まどの外を見つめていました。今夜の夜空には、こまかい星が、いちめんにひかっています。一つの星が、すーっと流れて落ちていくのをみたしゅんかん、体がふわりとうきあがりました。気がつくと、ひなたは、星の光が海のように広がるせかいの中にいました。
目の前で、小さな光の玉が、くるくると回りました。光がふわっとはじけると、中から、星のようせいのきらりがあらわれました。長いかみが、星の色にきらきらとかがやいています。「ひとりぼっちの小さな星の子が、道にまよっているの。いっしょにさがしてくれる?」ひなたは、こくんとうなずきました。
二人は、星の光が流れる道を、手をつないで進んでいきました。進むほどに、道のまわりがぼんやりと暗くなっていきます。しばらく進むと、道が二つに分かれていました。「どっちに行けばいいのかな?」きらりが、こまった顔でつぶやきました。ひなたの胸が、どきどきと早くなりました。
ひなたは、お父さんといっしょに見た夜空を思い出しました。あの時、一番ひかる星が道しるべになると、教えてもらったのです。「あの一番ひかっている星の方に、いっしょに進もう」ひなたは、きらりの手をぎゅっとにぎって、声に出して言いました。二人は、大きな光をめざして、一歩ずつ一歩ずつ、前に進みました。
光の近くまでくると、大きな岩が見えてきました。そのかげで、小さな星の子が、ぶるぶると震えています。「見つけたよ」ひなたがそっとよびかけると、星の子は、ほっとした顔で、ひなたの手のひらに近づいてきました。
ひなたときらりは、星の子をだいじにだいて、星の村までとどけました。村のみんなが、うれしそうに集まってきます。「ありがとう、ひなた。きみが道を見つけてくれたから、ここに来られたよ」きらりの声に、ひなたの胸は、あたたかい光でいっぱいになりました。
気がつくと、ひなたは、自分のふとんの中にいました。まどの外の星は、さっきよりもやさしくひかっているように見えます。ひなたは、胸のおくがあたたかいのを感じながら、そっと目をとじました。おやすみ。