夢の冒険
ほしのうみへのたび
はるとくんは、布団に入ると、いつのまにか、きらきらひかる星の海にうかんでいました。
きしには小さな船がいっそう、うかんでいて、そこにすわっていたのは、みおという女の子でした。「いっしょに、ひかる星をあつめにいかない?」と、みおが声をかけました。
はるとは、こくりとうなずいて、船にのりました。星の海はどこまでもひろがっていて、風がやさしく船をおしてくれました。まわりには、いろんな色の星が、ぷかぷかとうかんでいて、まるで大きなみずうみをおよいでいるようでした。
けれど、とちゅうで大きな風がふいて、船のあかりがきえてしまいました。あたりはまっくらになり、船はどちらにすすめばいいのか、わからなくなりました。「どうしよう」と、みおの声がふるえました。
はるとは、むねに手をあてて、いちばんすきな、あたたかいおもいでをおもいうかべました。すると、むねの中から、小さな光がふわりとうまれ、あかりにうつりました。あかりは、また明るくもどりました。
ふたりは、光をたよりに船をすすめ、とうとう、いちばん大きな星のそばにたどりつきました。星は、ふたりをかんげいするように、やさしくまたたき、まわりに小さな光のつぶをまきちらしました。
「ありがとう、はるとくん」と、みおがわらいました。はるとの心も、あたたかい光でいっぱいになりました。
気がつくと、はるとくんは、じぶんの布団の中にいました。まどの外は、しずかな夜。心の中には、まだ星の海のあたたかさがのこっていました。おやすみ。